バレルサウナの価格について。本体と設置費用、ランニングコストを解説

バレルサウナの設置費用

 

プライベートサウナとして人気のバレルサウナは、小型かつ釘を使わないめ込み式の構造なので個人や団体で購入、設置することが可能です。それでも、ある程度場所をとるものですから、費用やランニングコストが気になる方も多いのでは。そこで、2022年現在国内で流通しているバレルサウナ本体の価格と、ストーブにかかる費用について解説します。電気ストーブと薪ストーブのどちらが費用が安く済むのか、自分で設置するのと業者に依頼するののどちらが得かの参考にしてください。

樽型(バレル)サウナ

バレルサウナの相場は150万円

バレルサウナの価格は、国産か輸入物かで多少違ってきます。国産木材を使ったモデルでは180万円〜200万円、輸入物だと100万円前後のものもあります。とくに、エストニア産のバレルサウナは、本国が日本に比べて物価が安いことから低価格で購入出来る傾向にあるようです。2〜4人程度の小型のものなら150万円、4〜6人程度のミドルサイズなら180万円ほどの出費です。さらに小型なソロサウナ仕様のものだと、100万円で購入出来ることもあります。メーカーによってはその中に輸送費やアフターフォローのサービスが含まれることもあるようです。

バレルサウナの設置を業者に依頼すると高額になる?

バレルサウナ自体が個人で設置可能な構造をしているため、設置のための工賃は別料金となることがほとんどです。構造は板を一枚一枚組み合わせていく簡単なものなので、一回設置するたびに、大人4人で半日見ておけば充分作業を完了できるでしょう。購入の際に設置も依頼すると、2〜4人用で40万円、6人以上のものだと50万円の工賃がかかることもあるのです。設置費用を節約したいのなら、DIYで取り付けるほうがいいようですね。

ストーブの料金は別料金になることも

バレルサウナを購入するとき、電気ヒーターが付属している場合と専用の薪ストーブを購入する場合があります。あるいはどちらも別途購入するケースもあります。サウナ用の電気ストーブの価格は30〜60万円程度です。この金額は、大きさやセット内容によって若干差ばらつきができます。大型のもの、アクセサリが豊富なものほど高価格になると考えてください。薪ストーブの場合は価格帯がもう少し低く、20万円代から購入出来るものもあります。また、設置にとくべつな工事の必要もない無煙突式のストーブもあるので、サウナ本体を組み立てたその日から火を着けて楽しめるのが最大の利点です。とくにこだわりがないのなら、薪ストーブを選択したほうがお得といえますね。

バレルサウナのための薪、燃料の代金

薪ストーブを1時間使用すると、約1kg〜2kgの薪が必要になります。これは薪の種類によってもことなるので、だいたいの目安だと思ってください。広葉樹の薪を使うと火が長持ちするので、販売店によっては針葉樹と広葉樹をセットで売っていることもあるからです。針葉樹のみだと割増、広葉樹のみの場合だとやや低価格になります。薪1kgの相場はおよそ300円程度です。電気ストーブを使う場合には、1時間あたり約120円の電気代がかかります。これは200vで4.5kwのストーブを加熱する場合の試算です。これにプラスして基本料金もかかります。また、電気ストーブを使用するには、初期工事として配線を引かなくてはいけません。その工事費も別途必要です。

無電源ペレットストーブを設置

薪ストーブや電気ストーブの代わりに無電源ペレットストーブを設置した事例もあります。ペレットは薪に比べて保管が簡単であることと、持ち運びや補給が楽だというメリットがあります。ただ、薪よりも早く燃え尽きてしまうので、絶えず燃料をくべ続けなくてはいけません。そのため、一般的なペレットストーブは電気で動くモーターがペレットを自動で送り込む仕組みになっているのです。無電源ペレットストーブはこの問題点を解決したモデルとなっています。タンクの中のペレットが重力に引かれて自然に落下するので、いつでも適量の燃料が炉内に補給されます。一回に使用する充分な量のペレットを補給しておけば、快適にサウナを使うことも可能です。1時間あたりに必要なペレットの量はおよそ3kgですが、市販されているペレットは10kgで800円ほどなので、おおよそ200〜300円程度のランニングコストと考えておけばいいでしょう。

バレルサウナ設置には最大で280万円必要

すべての費用を合計すると、最大で約280万円の費用が必要になります。これは本体がもっとも大型の6〜8人使用モデル、電気ストーブ購入、設置を依頼した場合の概算です。最大4人、薪ストーブ設置、施工は自分で行う場合なら、150〜170万円で済むかもしれないので、場所や作業人数を考えて商品を選ぶといいでしょう。企業やキャンプ場単位で使用するなら、人手にゆとりがあるでしょうから設置は自力で行うことがおすすめです。電気ストーブを使うか薪ストーブを使うかでも最終的な費用は変化しますから、予算内で最適な組み合わせがどうなるのかを検討してみてください。