ペレットストーブが動かない⁉原因と確認すべきポイント|ハーマンペレットストーブXXV

ペレットストーブを使おうと思ったときに「なかなか着火しない」「火がついていたのに消えてしまった」経験はありませんか?

わたしたちの事務所では、ハーマンのペレットストーブXXV(HMP0067)を使っています。「故障ではなさそうだけれど、火がつかない……」ことが何度かありました。そこで今回は、ペレットストーブが動かないときの原因と確認すべきポイントをまとめています。ぜひ参考に読んでみてください。

ハーマンのペレットストーブXXVの特徴

ハーマンのペレットストーブXXVは、高級感のあるデザインと高い性能を兼ね備えています。特許を取得した「ペレットプロシステム」により燃焼効率の最大化を実現。さまざまな種類のペレット燃料を使うことができます。

ペレット供給・点火・温度調整などを自動で行ってくれるため、非常に使いやすいストーブです。いつもなら運転のダイヤルを回すだけで着火、燃焼がスタートします。

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ペレットストーブが動かないときの確認すべきポイント

ペレットストーブが動かないときの確認すべきポイントは、つぎのとおりです。

  • ✅ストーブが汚れている
  • ✅ペレット燃料の確認
  • ✅室温モードでストーブが停止
  • ✅安全装置が作動している

「ストーブが汚れている」

ストーブで燃焼を続けると、灰やすす、クリンカー(灰が固いかたまりになったもの)ができます。これらがストーブ内の燃焼ポットに溜まり過ぎていると、空気が入ってこず着火しないことがあります。

ペレットストーブで着火できない原因の多くは、メンテナンス不足です。写真のように燃焼ポットには灰がたくさん残っています。毎日ストーブを使う前に、灰やすすを取り除いてメンテナンスしましょう。

「ペレット燃料の確認」

ストーブを燃焼させるには、ペレット燃料が必要です。まずはホッパーの中に十分なペレットが入っているかどうか確認してください。

また操作パネルの「燃料供給調整」ダイヤルで、ペレットの供給スピードが設定できます。通常は”4”に設定します。供給量を”1”にしぼっていたとき、途中でストーブが消えてしまうことがありました。「燃料供給調整」ダイヤルの設定を変更している場合は、”4”に戻してみましょう。

ペレットストーブXXVのペレット燃料推奨サイズは、直径が6~8㎜・長さは38㎜以下です。ペレットが乾燥しているか確認してください。また灰分が多い品質のペレットを使用した場合、より頻繁にメンテンナンスをする必要があります。

「室温モードでストーブが停止」

ペレットストーブXXVには、室温モードと本体出力モードがあります。

  • ・室温モード:設定した室温に合わせて燃焼する
  • ・本体出力モード:室温に関係なく一定のペレット燃料を送り続ける

室温モードでは、設定温度に達すると自動的に運転を停止します。室温が下がってきたら、再びストーブは自動点火してくれます。故障ではなく、温度調整をしてくれているのですね。

お部屋が暖まる前に運転が停止してしまうときは、室温調整ダイヤルの設定温度を変更するか、本体出力モードに切り替えてみましょう。

「安全装置が作動している」

ペレットストーブXXVには、感震装置・燃焼制御装置などさまざまな安全装置が取り付けられています。何らかの原因で異常が起こっている場合は、燃焼が停止します。

ストーブに異常が起こっているかどうかは、操作パネルで確認します。診断のランプが点灯しているときは、下記のエラーが起きていることを示しています。

  • ・3回点灯 温度管理システムの規程範囲を何度も外れている
  • ・4回点灯 室温センサーが機能していない・接続できていない
  • ・5回点灯 36分以上点火できなかった
  • ・6回点灯 25分以上不完全燃焼が続いた

3回点灯の場合で、ストーブが正常に動いているようであれば、手動リセットが可能です。手動リセットの方法は、電源コードを抜いて3秒ほどしてから再度差し込みます。それでもランプの点灯が消えないときは購入店に問い合わせてみましょう。

(実例)感震装置が作動したときのケース

実際に事務所のペレットストーブXXVの感震装置が作動して、火が点かないことがありました。症状としては、つぎのとおりです。

  • ・診断ランプが2回点灯する
  • ・ピーピーと警報音が出る
  • ・電源を入れて扉を閉めると鳴る

火が点かないだけでなく、警報音も出ていました。地震が起こったときにストーブを使用すると、火災にもつながる可能性があるため、このような対策がされているのだと思います。なぜ急に感震装置が作動したのかは不明ですが、感震装置をリセットすることで解決しました。

ストーブの側面にある穴から指を差し込み、持ち上げればリセット可能です。念のため、電源プラグを抜いて、完全にストーブが動かない状態で行ってください。

まとめ 

今回はハーマンのペレットストーブXXVが動かない時の対処方法についてご紹介しました。

  • ・ストーブの掃除をする
  • ・ペレット燃料を確認する
  • ・室温モードの設定温度を変える
  • ・エラーランプのチェック

このようなポイントを確認してみてください。

ストーブの汚れ、設定変更などにより点火しないケースが多いかと思います。ストーブを使用する前には灰・すすの掃除など、日々のメンテナンスを心がけるようにしましょう。

また個人で行うことができないメンテナンスもあります。煙突・ファンの掃除・消耗品の交換など。鳥取ストーブではメンテナンス作業を行っていますので、原因が分からないときはぜひお気軽にご連絡ください。

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