ストーブを最大限に活用する設置場所とストーブが暖かい仕組みについて

皆さんは薪ストーブの導入をお考えですか?それともストーブをもうお持ちですか?

このブログを読んでいただいている皆さんのお宅にはストーブがもう既にある方、これから導入しようか悩んでおられる方、興味はあるけどなかなか手が出せずにいる方いらっしゃると思います。でも少なからず興味はある方がほとんどなのではないかと思います。

今回は薪ストーブを最大限に活用する設置場所とそれに関連する工事についてのお話をしたいと思います。薪ストーブを設置する前と設置した後では生活様式ががらりと変わります。冬場は特にそうなのですが家の中の動線ががらりと変わります。

薪ストーブの設置で失敗しないためにも薪ストーブやペレットストーブの専門家に事前にプランニングしてもらいしっかりと今後の暮らしをイメージしておくことが重要です。

今回はストーブの正しい設置場所や最大限に活用するために予備知識として学んでおきましょう。

 

薪ストーブ画像

ストーブの暖かさの仕組み

ストーブが暖かさを感じるのには大きく分けて2つの仕組みがあります。1つ目が「輻射熱」です。輻射熱は薪を燃焼させた時に発生する熱エネルギーがストーブ本体やストーブのガラス面を通じて赤外線として放出されます。この放出を「輻射」といい輻射熱は人を温めるだけでなく家のガラスなどに溜まっていく性質があります。そのため家の中がポカポカ暖かくなっていくという訳です。そのためストーブの火が消えてからも穏やかに赤外線が放出され続けるため部屋全体が心地いい暖かさに保たれるということになります。

もう1つは空気の流れ、すなわち「対流」を利用した暖房方法になります。こちらは輻射熱に比べて即効性があり速く均一に暖まるというメリットがあります。これは空気が温度の高い場所から温度の低い場所流れる性質を利用して暖房方法です。

この2つの仕組みを使っているためストーブは暖かいのです。

暖房効率と間取りのバランス

日本の住宅では現実的に考えて部屋の中心部に薪ストーブをレイアウトすることは難しいと言えます。これは家具や煙突の動線が限られてしまうため部屋での設置する位置や間取り、バランスも考える必要があります。

中央に設置した場合

全方向に放熱する薪ストーブであれば最も効率的な配置だと言えます。

しかし部屋の間取りが崩れてしまったり部屋の動線が崩れてしまったりするため生活する中において利便性を損なう可能性が高いです。また、実際には全方位に放熱するストーブは非常に少なく稀です。

壁面に設置した場合

次に暖房効率が高いのは壁に背を向けて設置する方法です。背面は壁になってしまいますが前面と左右の180ど熱を伝えることができます。比較的家具のレイアウトや間取りへ溶け込んでくれるため比較的多い設置方法と言えるかもしれません。

しかし壁面に設置する場合は防火対策などは抜かりのないようにしっかりと対策する必要があります。

コーナーに設置する場合

コーナーに設置するメリットは部屋が広く見える点です。一見デメリットが多そうに思えますが見た目的には一番すっきりして見えるのでこちらもおすすめの設置場所です。

間取りを考える際に一番障害が少ない設置場所です。

コーナーに設置する場合は部屋の中央の方へ本体正面を向けることや部屋中央側の壁面に寄せるなどして少しでも効率をアップさせることが必要です。

こんな場所への設置には必要が注意

階段下

階段画像

スペースの関係上、階段の下に設置する方も少なくないようです。ですがこれは少し間違った配置です。なぜなら熱は高いところに登っていくためです。そのため階段近くにストーブを設置してしまうと階段を伝って2階に暖気が登ってしまい暖めたいフロアを暖めたいフロアが暖まらなかったりしてしまいます。

吹き抜け

吹き抜け画像

吹き抜けにつけるのも非効率です。なぜなら先ほども言ったように暖気は高いところに登るからです。よほど暖房能力の高いストーブをお使いであれば問題ないですが一般的な薪ストーブだとなかなか難しいです。ですのでできれば吹き抜けは避けて設置するようにしましょう。

必要不可欠な炉台と遮熱壁

壁や床の表面や内部の低温炭化を防ぐために薪ストーブの下には必ず炉台を敷くこととなっています。

この炉台ですが薪を追加した際に床に火の粉が飛ばないようにすることと熱を伝えないようにするためと2つの理由があります。

ストーブを安全に快適に使うためにはそれなりの配慮や工夫が必要になってきます。しかしその配慮や工夫をするとストーブライフがより快適に安全になります。

ストーブを設置する際は間取りや安全について考えるといいかもしれませんね。