薪ストーブの大きさ別比較!〜1時間あたりの薪の消費量は何キロか〜

薪ストーブに種火が残ると、火事になるのではと心配な方も多いのでは無いでしょうか。実際には、薪ストーブで火災が起こる可能性はかなり低いのです。

ですがまったく無いわけではありません。そこで、種火を残さず、使いたい時間でぴったりと薪を使い切る目安について解説しましょう。

ストーブの大きさや性能によっても変わってきますので、あくまで目安です。ですが、多すぎても少なすぎてもストーブの使用感は異なります。適量を知って快適にストーブを利用してください。

ストーブ燃焼

薪ストーブで火災が起こらない理由

冬場室内でストーブを燃やすと、部屋の中は空気が温められて軽くなりますが、屋外は寒いままなの空気は重い状態です。この気圧の差があるため、ストーブ内で起こった熱から上昇気流ができ煙突から外に出ていきます。

室内と室外の気圧が逆転するというのはまずありえないので、ストーブの火は部屋の中に逆流してこないのです。

 

仮に逆流が起こるのだとしたら、煙突が煤で汚れて煙道火災を起こしてしまうか、薪の量が不適切で不完全燃焼が起こり残った可燃ガスがきちんと燃焼されていないためでしょう。

 

これを防ぐためにも、適切な薪を知っておかなくては行けないのです。また、煙突の掃除も業者などにお願いして定期的に行いましょう。

薪ストーブタイプ別1日に必要な薪の適量

 

一般的に、朝から夜までストーブを燃やし(8〜10時間)、就寝時に燃えついている状態にするためには1日で25kgの薪が必要と言われています。

とは言え地域による気温差を考慮しなくてはいけません。豪雪地帯では30kg以上、比較的穏やかな気候の地域では20kg程度と考えてください。

 

これは一般的な大きさの薪ストーブの目安です。ストーブには小型のもの、大型のものなど様々な規格があるので、それぞれの薪の適量を比較してみます。

 

小型・45〜90㎡用ストーブの薪の適量

 

中型・60〜120㎡用ストーブの薪の適量

 

大型・90〜210㎡用ストーブの薪の適量

 

参考リンク

株式会社 愛研大屋環境事務所

株式会社 愛研大屋環境事務所

熱効率の高いストーブなら薪は少量で済む

薪画像

熱効率とあ、薪の燃費をともいえる「省熱性」を表す言葉です。熱効率の高いストーブを使えば、少ない薪で長時間部屋を温めることができます。

ストーブの説明書には、燃焼効率という数値が書かれていると思います。燃焼効率とは、単純に薪を燃やして作り出される炎と熱エネルギーの割合ですね。熱効率と言葉が似ていますが、違いを説明しましょう。

 

燃焼効率→薪の持っているエネルギーから熱に変換されるエネルギーの割合

熱効率→変換された熱のうち、純粋に部屋を温めるのに使われたエネルギーの割合

 

つまり、熱効率が低いストーブを使っていると、いくら薪を燃やしてもなかなか部屋が温まらず、消費する燃料が多くなってしまうということなのですね。

 

薪を節約してストーブを使いたいなら、熱効率の高い商品をさがしてみるのがいいでしょう。

参考リンク:薪ストーブの燃焼効率

まとめ 

薪ストーブで火災が起こるリスクはかなり低いとはいえ、適切な量の薪を常に使い続けることは重要です。

メーカーや規格によっても様々ですが、大まかな薪の適量を解説してきました。今回の分量を参考に、不完全燃焼を起こさないように注意しながらストーブライフを楽しんでください。

使い続けていると、徐々に体感で適量が分かるようになるかもしれないですね。そうなればより安全にストーブを使いこなせますよ。