国産ペレットストーブの価格比較。最適な大きさの機種を選ぶコツ紹介

国産ペレットストーブの価格比較。最適な大きさの機種を選ぶコツ紹介

国産のペレットストーブの本体価格は、約20万円から40万円程度が相場です。設置工事費が別途かかりますが、耐熱壁や断熱床工事が必用な薪ストーブに比べて低価格担っています。

 

加えて、外国産のペレットストーブと違い関税がかからないのでその分もお得に購入出来るメリットがあります。そのため、木質バイオマス燃料を用いた暖房を初めて導入するご家庭むけなのです。

 

ただ、設置してみたもののあまり暖かくなかった、などの声も聴かれます。そこで、国産のペレットストーブを快適に使用するための機種選びのコツも合わせて解説します。

 

国産ペレットストーブの価格と大きさ比較

国産ペレットストーブとして人気のメーカーは信越ワークスです。今回は信越ワークスエネルギー事業部、「ウォームアーツ」が展開している3機種を例にとって価格と大きさを比べてみましょう。

 

もっとも小さなストーブ・RS-mini

縦79cm、横40.6cm、奥行き42.8cmと、信越ワークス産のペレットストーブの中で最小、軽量なのがRS-miniです。税抜き価格は240,000円とリーズナブルで、10畳程度の小スペースの暖房として最適です。さらに燃料や空気の調節もダイヤルで簡単に行え、燃費も格段にいいなどメリットもたくさんあります。

rs-miniの画像

さらに燃焼させながらペレットを追加していくことも出来るので、継続して部屋を暖めることも可能です。毎時間500グラムずつの追加を目安にしておけば、1日快適に暖を取ることが出来ます。

 

中型で最安値クラス・SS-5

縦77.8cm、横48cm、奥行き49.6cmと中型の機種で、業界最安値クラスなのがSS-5です。本体価格は198,000円で対応面積は20畳です。

炉内で発生した熱を熱交換器で温風に変えて送り出す「温風式」の構造になっています。また、ストーブの内部には常に循環し続けている気流が存在し、それが本体への断熱壁の役割をしているので触っても熱くありません。

ペレットストーブss-5の画像

また、感震装置といって揺れを感じて自動的に燃料供給をシャットダウンする安全装置も着いています。地震やお子さんがうっかりぶつかってしまったという場合の備えになっているのですね。

 

対応面積なら最大・SS-10

約30畳という、学校教室への設置を想定して作られた機種であるSS-10は、SS-5の倍という大出力のペレットストーブです。縦1メートル、横53cm、奥行き53.1cmで本体価格は340,000円です。ペレットタンクの容量も最大24キロと大型で、SSシリーズの他の機種同様に温風式の暖房器具になっています。

ペレットストーブss-10

手動着火、電気操作、感震装置付きの点も同様で、使い勝手もよいモデルです。ただ、本体が暖かくならない点も同じなので、天板で調理をするという使い方はできません。

 

全木ペレットを燃やせる機種が多いから燃料費代が安くすむ

国産ペレットストーブの特徴の一つに、全木ペレットを燃やす事ができる機種もある、という物が挙げられます。全木ペレットとは、白材という幹の本体と皮の部分を混ぜて作られるペレットです。外国産の機種としては北米を中心に販売されているハーマンのペレットストーブもあります。

 

ヨーロッパ産のペレットストーブでは、ホワイトペレットと言って白材のみを使った燃料しか使えないものが一般的です。ホワイトペレットのほうが全木ペレットより高額なので、国産ペレットストーブは燃料代も外国産より安く抑えられるということができます。

 

使用空間にマッチした機種を選べば快適に利用できる

「ペレットストーブを設置したけど、あまり暖かくない」、ということの理由は広さにマッチした大きさの機種を選んでいないからです。例えばRS-miniのような小型の機種を20畳以上ある空間で使うなら、どうしても部屋全体を暖めることは出来ません。

 

また、設置する場所によっても快適に暖を取れない事があるかもしれまぜん。例を挙げると廊下や玄関などに着けてしまうと暖房効率は格段に下がります。あくまでも使いたい部屋を最初に考え、その部屋の大きさに見合った機種を探すことをおすすめします。

 

まとめ・平均30万円で購入可能な国産ペレットストーブ

ペレットストーブの国産メーカーは他にも数社あります。平均本体価格は30万円~40万円といったところで、今回紹介したウォームアーツのSS-5が国内最安値クラスといえます。

 

薪ストーブの本体価格が40~50万円であり、プラスして背面の壁と床に断熱材を設置し、煙突も着けなくてはいけないことを考えると100万円単位の出費になります。加えてペレットは燃料として手に入りやすく廉価、ストックも簡単なうえ、キャンプの焚き火などにも転用できるなど利用の幅が広いことも大きな特徴です。

 

初めての木質バイオマス暖房の購入を考えている方は、国産ペレットストーブのメーカーから自宅の広さに会ったものを探してみてください。