薪ストーブの煙突掃除に必要な用具は?価格と使い方を紹介

薪ストーブの煙突を自分で行う場合、どんな用具が必要になるのでしょうか? 大掛かりな掃除はプロにお願いしたほうが良いですが、できるだけ自分で費用を掛けずに手入れしたい、という方もいるかもしれませんね。

そこで今回は、煙突掃除にのために準備しなくてはいけない用具と、大まかな価格について解説します。選び方や使い方も併せて紹介するので、セルフメンテナンスする場合の参考にしてください。

煙突掃除に必要な用具と価格帯

薪ストーブの煙突を掃除するために必要なのはまずワイヤー付きブラシ及びロッド付きブラシです。長い筒状の煙突の内部を上から下まで磨くために、長くてしなる柄が必要だからです。

ワイヤーだと徐々に伸ばしていく、ロッドだと順に柄を取り付けていくことで長さを調節でき、中のタールをしっかり掻き出すことができます。価格帯はどちらも1500〜3000円程度です。

中にこびりついたタールをきれいに剥がすために、煙突クリーナーを併用するのもおすすめです。粉末状の研磨剤と、固形燃料タイプがあります。固形燃料は、炉内が温まっているときに投入して燃やすと洗浄成分が煙突に付着してタールを浮かせるものです。だいたい3000円ほどで購入できます。

あると便利な掃除用具の価格帯

煙突に吸気のためのファンが突いている場合には、羽にこびりついた煤を落とすための細いスチールブラシがあると便利です。ホームセンターやストーブ専門店で2000円程度で購入できます。ワイヤー付きブラシとセットになって4000〜5000円で販売されていることもあります。

中には、ワイヤーブラシを回転させるためのモーターが付属していることもあってさらに効率よく煙突の掃除が可能に。ブラシを選ぶときは、セット販売の商品をチェックするのもいいですね。

煙突からストーブの中に落ちてきた灰の掃除のために、灰専用掃除機を準備しておくのもおすすめです。できれば他の用途には使わずに、ストーブの掃除専用に一台準備しましょう。刷毛付きノズルがセットになったものが5000円から購入できます。

そのほか煙突専用の掃除用具には、チムニーボールというアイテムもあります。これは重りとブラシのついた金属製のチェーンで、重りが重力に引かれる力で煙突内をこすり、力を掛けずに内部の掃除ができるというすぐれものです。汚れの程度にもよりますが、一往復ですっかり煤が落ちることもあるようです。ただ、価格は20000円からと若干高めです。

命綱、安全帯は絶対に設置する

屋根の上で行う煙突掃除は、命綱や安全帯を必ず装着するようにしてください。まず、親綱を家の窓やひさしなどしっかり固定できる場所に留め、それと腰に付けるベルトをハーネスで連結します。

ちょうどよい位置に親綱が固定できないときは、屋根をまたぐように親綱を渡してそこにハーネスのフックを掛けるのですが、固定に関わる金具を準備するのもなかなか大変です。

安全に親綱を固定できない屋根ならば、決して登らないようにしてください。大丈夫だろうという予測は立てない、安全確保のためにまずははしごで屋根の状態を確認することから始めましょう。

まとめ・ブラシや掃除機、安全ベルトなどを準備

自分で煙突の掃除をする場合には、準備するものはブラシと研磨剤、掃除機に安全ベルトです。その他滑らないための軍手や安全のためにヘルメットが欠かせません。

とはいえ、屋根の高さや勾配によっては、素人が簡単に登れないことも。万が一のときに備えて命綱やヘルメットを付けていても、怪我が避けられないこともあります。

始めての煙突掃除は、できるだけ業者さんにお願いするのが良いですね。煙突の形状や高さによっては、室内から掃除できる場合もありますが、少しでも不安を感じたら絶対に無理しないようにすることが大切です。