憧れの薪ストーブで料理!おすすめ鍋素材と料理別の鍋の選び方

スキレット料理

薪ストーブ愛用者の中には、ストーブの熱を利用した料理を楽しんでいる人もたくさんいます。炉内に直接入れたり、ストーブトップでゆっくり暖めたりなど方法は様々。

そのため、鍋の種類も鉄や銅など複数の素材が使い分けられていますね。こちらの記事では、これからストーブ料理を始めたいと思っている方のために、おすすめのお鍋を種類ごとに紹介します。

また、一般的なフッ素樹脂加工の鍋はストーブ料理には使えません。その理由も解説していきますね!

薪ストーブ料理におすすめの鍋素材

薪ストーブ料理に最適な鍋やフライパンとして、まず鉄鍋が挙げられます。スキレットやルクルーゼのような鍋もいいですね。最近は鋳物の鍋も人気です。

鉄は熱伝導率は悪いのですが、耐久性が高いので直火料理に用いても劣化しにくいのがメリットです。温まるまでに時間がかかりますが、その分保温力が長持ちします。

熱伝導率が最も高い金属は銅です。銅の鍋をストーブトップに置いて料理をするのも効率の良い方法です。しかし、銅製鍋は比較的高価ですし、厚手のものが手に入りにくく長く使えないデメリットがあります。特に煮込みには向いていません。

ホーロー鍋も耐熱性に優れていて、煮込みやローストに向いています。炉内に直接入れることもできるほどです。表面がガラスで焼き付けてあるので、臭い移がしにくいのもメリットといえますね。ただ、急激な温度変化でコーティングにひびが入ることもあり、扱いは慎重にしなくてはいけません。

最近人気が出始めているのが、キャンプ用の鍋として市販されているHAA(ハードアノダイズドアルミニウム)鍋です。伝導率が高く、耐久性に優れているので一般的なフライパンにかなり近い使い方が可能です。さっと加熱さっと料理を希望する人には試してみてほしい素材です。

フッ素加工鍋はストーブ料理には使わないで!

フッ素加工が施された鍋やフライパンをオーブン料理に使わないでください。十分に加熱されたストーブはトップで250℃以上、炉内はさらに高温になっています。

鍋の表面に塗布されているフッ素は、260℃以上で劣化し始め、剥がれ始めます。そのまま加熱を続けると、徐々にフッ素と結合している塩素やペルフルオロオクタン酸などが有毒ガスとして分離してしまうのです。

短時間でそこまで劣化が進むとは言い切れませんが、わざと鍋の寿命を短くするようなもの。フッ素加工の鍋はオーブンで使わないようにするのが無難です。

調理法別鍋の選び方

ストーブ料理にもいろいろな種類があります。じっくりとローストをしたり、ことこと長時間煮込んだり、短時間でさっと炙ったりしたいなどニーズも様々ではないでしょうか。

そこで、料理方法別にどんな素材、厚みの鍋が最適なのかを見ていきます。

炉内に入れて蒸し焼きやローストを作りたい場合

直に高熱にさらされる炉内では、耐久性が高い鍋を使うのが一番です。鋳物性のダッチオーブンのように、厚手でしっかり蓋ができるものが良いですね。万が一の吹きこぼれでストーブ内に不完全燃焼が起こることを防げます。

また、両手持ちできる持ちてが付いていることもポイントの一つです。炉内から取り出すとき、片手では持ちにくく不安定になりがちだからです。料理自体もあつあつなので、しっかり持てる両手鍋を使いましょう。

炒めものには厚手のアルミフライパンや中華鍋を

ストーブトップに鍋を置いて、さっと炒めものをしたい場合には銅製の鍋が熱効率がよくさっと熱することが出来ます。

ですが銅鍋は高価な上に劣化も早く、手入れが大変なので頻繁に使うのには向いていないかもしれません。代わりに鉄製の中華鍋の底が平らなもの、鉄製のフライパンなどを使うといいですね。

アルミ鍋は合金ではなく純粋なアルミを使い、厚手に成形されているものがおすすめです。アルミも熱伝導率が高くすぐに熱されますから、ソテー料理などをしたいときには便利ですよ。

炒め物用フライパンには、やけどを防ぐために長い柄の付いたものを探してください。キャンプ用グッズのメーカーなどで扱っていることがあります。

煮込み料理はホーローや土鍋を

ストーブトップに置く煮込み鍋には、土鍋もおすすめです。土鍋は熱効率は悪いですが、一度温まると保温力が高くじっくり熱が入るので肉などもふっくらと仕上がります。

ホーロー鍋画像

水分が多くことことと煮込むシチューには、ホーローもおすすめです。ただ、スストーブの温度が上がりすぎると焦げ付きの心配も。そんなときは、鉄製の鍋敷きを使って火の当たり具合を調節することも出来ます。

まとめ

薪ストーブは調理用コンロと違い高温になった後の温度管理が難しいのが特徴です。さらに、温度が上がるまでに時間が掛かるのもデメリットといえますね。

そのため、急いで作らなくてはいけないものでなく、朝仕込んで夕方出来上がるのを目指す、ゆっくり支度ができるものがおすすめです。

使う鍋は耐久性と保温性に優れた鉄製がマスト。ですが、新素材も次々に開発されています。テフロン加工を使わないということだけ覚えておいて、いろいろな素材で料理を楽しんでみてください。